カルチョ革命～Ⅱ～ rivoluzio2.exblog.jp

• Cannavaro
  [ 2006-11 -30 14:37 ]
• お持ち帰り?!
  [ 2006-11 -29 11:14 ]
• いようが、いまいが!!!
  [ 2006-11 -27 16:12 ]
• 出身地の明記
  [ 2006-11 -26 18:53 ]
• 昨日観た?!
  [ 2006-11 -24 00:27 ]
• 引くも兵法…?!
  [ 2006-11 -17 11:54 ]
• ボールをさらす…?!
  [ 2006-11 -16 14:22 ]
• 奮い立て、DF!!!
  [ 2006-11 -16 14:08 ]
• 観たかった…。
  [ 2006-11 -16 13:57 ]
• グラウンドに入って…?!
  [ 2006-11 -03 13:23 ]
• Ricomincia
  [ 2006-11 -03 10:25 ]

歴史的快挙と言っても過言ではないでしょう…。


生粋のDFがバロンドールの受賞。


過去幾多の守備エキスパートを輩出してきたイタリア。
（私が知っている時代から考える、Baresi・Maldiniは受賞してもおかしくない人材）


受賞者は常に華やかでゴールを演出していたプレイヤーたちばかり。


時にはそれらを支える守備陣がこの章を獲得してもいいのでは?!笑


とくにCannavaroのディフェンスは観るものも魅了させてくれます。

１対１の強さ・カバーリングの正確さ、また速さ・背が高くないのに空中戦が強い、まるで自らが仕掛ける罠に誘い込むかのようなオフサイドトラップetc


いろいろとこの受賞に納得していない方もいるのでしょうが、時には守備の素晴らしさも伝えていかないといけません。


イタリアを２４年ぶりにW杯優勝に導いたCapitano！
おめでとう！

PSクイズです…この４人は誰でしょう?!一番右にいるプレイヤーを当てるのは難しいぞ～。










正解：左からデルヴェッキオ・カンナヴァーロ・デルピエロ・ガランテ

『Porta via！』


イタリア語で使われるこの言葉はPizzeria（ピザ屋）や中華料理屋に行くとよく聞きます。
英語では『テイクアウト』、つまり『お持ち帰り』になります。


この表現、実はカルチョでも使われます。


『Porta via l'uomo！』


『Uomo』は『男性』！
…ってことは男性が男性お持ち帰り?!


いやいやちがいます、笑。


味方へスペースを有効利用させるために、自分に密着しているDFのマーカーを引き連れて囮の動きをすることなんです。


もちろん「その攻撃者が狙っているスペースもやられると危ない」というDFにとっては非常に厄介なこの動き出し!!!


先週のPaｌeｒmo - Interの２点目。
見事なContropiede（カウンター）でしたけどヴィエイラのフリーで撃ったシュートの立役者はソラリ!!!

見事にPalermoのDFを『Porta via l'uomo』しているのです。


それにしてもこの概念、この言葉の使われ方の豊富さにいつも感動させられます。
イタリア語って深いなぁ～。


ちなみにこの概念をプレイヤーに教えるのはとっても難しいんです。苦笑

昨日マンU－チェルシーの一戦をスカパーで分析。


前半２８分カウンターからサハのシュート。


相手DFが目の前に２人もいるのですが、ペナルティエリア外から逆にその２人をブライドに利用して（意図的だったかどうか定かではありませんがプロですから間違いありません）シュート。


カルバーリョ（チェルシーＤＦ）も間合い（距離）を詰めたのですが、時すでに遅し!!!


ＤＦは抜かなくてもシュートはできるのです。
ＧＫからすればめちゃめちゃ嫌らしいこんなシュート、対応しづらいに違いありません。


『ストライカーを目指す少年たちよ、何人抜いたかが問題ではない。ＤＦが目の前にいようが、いまいが要はゴールを決めるかどうかなんだよ！』


…ってサハに日本のプレイヤーたちに言ってもらいたいなぁ～。

J2の昇格争いが白熱しています。


さっきスカパーで神戸・柏を二元中継していました。


９人で逆転に成功した神戸…あと少しで突き放すチャンスだったのに、惜しい勝ち点２を逃しました。（得点者が加藤望という元柏のプレイヤーというところに「まだ柏が救われた」と感じたのは筆者だけですかね?!）


一方の柏も２－０から逆転負け。
守備の綻びからここ１ヶ月の間で随分勝ち点を落としている気がします。


というわけで手堅く守備を固めて安定を図った『ハマナチオ』横浜がJ1昇格確定。
※それにしてもこのネーミングは上手く作ったものだ。


あとの一枠自動昇格を賭けて最終戦です。


…と、その前に!!!


Jリーグに物申しまする～!!!


今節【柏ｖｓ札幌】の笛を吹いたレフリーの名前をリアルタイムで聞いて呆然。


H氏は私が神戸で指導者を過ごしたときにレフリー研修会でインストラクタ－になられた方でして、めっちゃ兵庫県出身。


こんなシチュエーション、イタリアではあり得ません。


いくら勝負事に八百長が存在しない（日本では、ですよ！→意味深）と言っても、当事者（神戸）のかかわる地域のレフリーを直接ライバルチームとなる地域に送り込む、イタリアでは『命の保証はないけど、行ってこい！』って言っているようなもの。


日本では些細なことが世界では大問題に発展する運営サイドの認識。


Gazzetta（イタリアのスポーツ新聞）にはレフリーの出身地まで明記されます。
≪H氏：兵庫≫みたいな感じで…。


柏のサポーターに後で気付かれたらヤバイぞ～。。。


っていうか柏のサポーター…いや柏のチームサイドの人々がもっと抗議しないといけない問題だと私は思うのですが…。


ちなみに私は決して柏ファンではありませんのであしからず～。

『おい、昨日あのえぐいシュート観たかよ?!』


『うん、観た、観た、めちゃすごかったやんな～!!!』


『あんなシュート撃てるようになりたいわ～!!!』


…これ、週末が終わったイタリアの月曜日、あるいはCLが終わった翌日に見る子供たちの会話です。


「イタリアの子供たちのプレイに対するイメージにおいてセリエAやCLのヴィジュアルにおける鮮明な記憶が影響しているのかどうか?!」という質問が最近これまた多いのですが、いつも声を大にして答えます。


ハイ、当然です!!!


常に最新の情報を目で追っている子供たち。


次から次に現れてくるヒーロー、はたまた自分のポジションでプレイしてるプロのプレイヤーを毎日画面上で追いかけていると言っても過言ではありません。
これはプロの下部組織ではない、地域クラブの子供たちでもカルチョ好きなら見逃せない、いわゆる日課の一部分なのです。


一方、日本の子供たちに…


『おい、昨日のデ・ロッシのシュート観たか?!』


『ドログバ、ロスタイムで入れたやろ!!!』


と言っても有料放送ゆえに彼らの目に届きません…。
そうかと言っても、よほどの熱が入っている少年ではない限り週末のサッカー番組に注目しないことの方が多いでしょう。


日本のメディアの皆さん、あなた方にも日本の将来がかかっておりませう。
せめてCLの翌日にはNEWSでスーパースターのプレイを流してくださいまし～。


って放映権とかいろいろ事情があるのは知っているのですが…苦笑。

リーグ戦の重要性と育成年代における駆け引きをコラムにしました。
またご興味のある方はぜひ下記のHPまでどうぞ！

http://kobe-fa.gr.jp/column/kawamura_no44.html

インターセプトを数回許し、カウンターを喰らいかけた我が代表。


解説者の方も「ボールの奪われ方が悪い」と苦言を呈しておりました。


最近久しぶりに日本人の子供たちを指導しているのですが、これまたボールを簡単に失う局面が目立ちます。
カルチョでは常に仕掛けるのではなく、仲間の上がりを待つために『ボールを奪われないキープ』も必要不可欠です。


しかし常にチャレンジする姿勢が目立つため『ボールをさらす』局面の多いこと。
※私が教えているチームに限りません。


せっかく奪ったボールを失わないようにする考え方はとても重要です。


・チャレンジだけでなくボールを奪われない角度へパス。
・遠い足でボールをキープ。
・ボールを相手の間に体を入れてドリブル突破etc…。


教えていかなければいけない課題は山積みです。


モノが豊かな社会『日本』…キーワードはここに隠されているかもしれません。

日本代表はサウジに３－１で快勝。

しかし３バックを務めていた二人は生粋のDFではなく、登録は『中盤』の選手たち。


【ポリバレンテ】も良いけれど世界の猛者たちは一朝一夕では敵いません。


オシム監督の目にかなわっていないのか？
はたまた本当に見つけられていないのか？


私たち指導者が「育成に力を入れないといけない」と危機感を感じることもなることながら、現時点でのディフェンスのプレイヤーたち自身に奮起を期待したいところです。


それにしても、もう１人のDFにPKを任せる攻撃陣もどうなんでしょう?!
彼の特徴とはいえ、ラスト５分を切って２点歳以上のノルマということを考えずにリスクを冒すDFは世界中を見渡しても少ない気がしますが…。

観たかった…悲。


エトーだけでなく、彼までも来日しないなんて…悲。


３ヶ月の離脱。


ロナウジーニョだけでなく、彼も注目していたからこそバルセロナまで
足を運んだのにその時も怪我。


W杯は怪我明けゆえに満足な活躍もできず、持てる力を存分に
発揮できなかった彼。


Lionel　Messi


縁がないのかなぁ～来月１４日横浜に行くけど、一つ楽しみが減りました…悲。

最近よく『イタリアと日本の決定的な違いって何ですか?!』と質問されることがあります。


そんな時私が思い出すイタリアの少年たちの光景があります。


練習が開始される前にグラウンドに少年が１人あらわれた、さぁ何をする?!


無人ゴールに向かってシュート！


次に２人目があらわれた、さぁどうする?!


ゴールに入ってGKとなり対決が始まった!!


そしてさらに３人目が登場、さぁどこへ行く?!


サイドへ走り、クロスを上げ始めて３人でゴール前の対決を楽しみ始めた!!!


最後にはゴール前でセットプレイみたいな形になって両チーム入り乱れての混戦となります!!!

日本人の子供たちも幼い頃はこんな光景を見ていた気がするのですが、段々と年齢を重ねることに…?!


練習が開始される前にグラウンドに少年が１人あらわれた、さぁ何をする?!


グラウンドの端でリフティング！


次に２人目があらわれた、さぁどうする?!


対面して二人組みインサイドキックが始まった!!


そしてさらに３人目が登場、さぁどこへ行く?!


３角形になって３人組のボール回し!!!


最後に４人目が現れた、何が始まる?!


３ｖｓ１!!!


民族性の違いってどの年代から変化されていくのでしょうか…?!


この【ゴールを奪いたい!!!】という気持ちこそ決定的な違いだと思うのです…。